エシカル消費とお茶

エシカル消費のパンフレット日記

こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。

今日は、相楽消費生活センターの10周年設立記念事業にお友達に誘われたので行ってきました。

堀孝弘先生による「エシカル消費をはじめよう〜お茶から学ぶ〜」という講演と中山美雪先生による茶香服体験がありました。

茶香服体験につられて行ったのですが、講演では知らないことをたくさん知ることができて、とても勉強になりました。

今回は今日の講演について感じたことを述べたいと思います。

プラスチックゴミ問題は海洋プラスチックゴミやマイクロプラスチックゴミなど何となく知ってはいたのですが、分別して出していたらリサイクルされるから大丈夫なんだと思っていました。しかし、それは違うんだなってことがわかりました。

リサイクルは万能ではなく、日本がプラスチックゴミを外国にゴミとして輸出しているということを初めて知りました。その輸出先の国々から海洋プラスチックゴミもたくさん出ているようで、やはり、リサイクルよりもそもそものプラスチックゴミを減らすことが一番大事なんだなと実感しました。

今日はプラごみの中でもペットボトルについてお話がありました。そこでお茶の話題です。

ここ10数年で、水や緑茶のペットボトルがかなり増えたようです。ペットボトルの緑茶に使われる茶葉は、三番茶、四番茶というようなそれまでは見向きもされない茶葉で、最初はお茶農家さんも普段売れない茶葉が売れて喜んでいたそうです。

しかし、今、緑茶をペットボトルでしか飲んだことがないという人もいるようで、ペットボトルの緑茶が普及するにつれ、本来の急須で入れる緑茶を飲む人が減っているようです。安価で手軽なペットボトルの緑茶のせいで、お茶農家さんが丹精込めて作られた美味しい茶葉が売れなくなって、お茶農家さんが衰退していっているということでした。なんとも皮肉な話です。

しかも、費用の面で言えば、茶葉で入れるお茶の方が安いのに。安くて美味しいなら、断然そっちの方がいいですよね。

今日、先生が仰った、「物の豊かさだけではない豊かさ。美味しいものを知っている豊かさ。美味しくお茶を入れられる豊かさがある。」私も本当にそう思いました。

一人だとゆっくりと茶葉で入れるお茶を飲むのが大好きなのですが、ついつい、3人以上の来客となると、お茶も好みがありますし、好きなものを飲んでもらおうと、紅茶や緑茶、麦茶などをペットボトルで買って、どうぞと選んで飲んでもらうことがよくあります。しかし、なるべくペットボトルを買うのはやめて、ちゃんと茶葉で入れてお出ししようと思います。そっちの方が美味しいですしね。

あとは、お気に入りのパン屋さんがあるのですが、そのお店はパンをひとつひとつ入れる袋をなるべく無くそうと、お客さんがトレイやお皿などを持参して、そこにパンを入れて持って帰るという取り組みをされています。私もパン屋さんに行く時はそうしようと思います。

そんなことを考えていると、ふと、昔、お豆腐屋さんがプーポーって音を鳴らしながらやって来ると、急いでボウルとお金を手に持って走り出し、お豆腐屋さんに木綿一丁ください!って言って、自分のボウルにお豆腐を入れてもらってお買い物をしたなぁと思い出しました。

そう思うと昔はエシカルだったのかな。昔は良かったなどと言うつもりはないけれど、お豆腐もお肉も卵も今みたいにプラスチックのトレイには入ってなかったし、そりゃ昔よりプラスチックゴミは増えるわけだ。今一度、ものの売り方を考えないと…と段々壮大な話になっていく…と凡人な私には収拾がつかなくなってくるので、ちっぽけだけど、なるべくペットボトルは買わないよう。パン屋にはトレイを持って行く。とりあえずそれを実行しよう。そう思えた講演でした。

ではでは、また!

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