こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
今週、茶通付花月(さつうつきかげつ)のお稽古をしたので、記録したいと思ったのですが、そもそも、花月を知らない方もいらっしゃると思うので、花月の説明をしようと思います。
花月(かげつ)とは、簡単に言うと、5人でするゲームみたいなものです。どんなゲームかというと、折末(おりすえ)という紙の入れ物の中に、木で出来た小さな札が5枚入っておりまして、その札には表には同じ柄の絵、裏には、月の絵、花の絵、そして、漢字で一、二、三と書かれております。その札を裏が見えないように、一人一枚ずつ取り、裏の絵によって、役割が決まり、その役をするというものです。
まずは、月はお茶を飲む人、花はお点前をする人、数字は特になし。と覚えておけばいいかと思います。
ここでも、月、花とあって、一昨日体験した茶香服を思い出します。昔から、何かの名前に、花鳥風月の文字がよく使われていたのかもしれません。
一番ベーシックな花月は平花月(ひらかげつ)と言います。お点前さんとお茶を飲む人を4回決めて順番にしていきます。月か花かが当たった人は次の回では必ず当たらないようになってるのですが、その次の回ではまた当たる可能性があります。なので、一回の花月で2回もお茶が飲める人がいれば、ずーっと数字ばかりの札で何もしない人も出ることがあります。出てくる札によって、自分の動きが変わり、よく月か花かが当たってラッキーな日もあれば、最初から最後まで数字ばかりで何もしなかったな…と思う日もあって、そこがゲームみたいだなーと個人的に思うところです。
また5人揃わないとできないのですが、いつもお点前は一人でするものだけど、みんなで一つのことをするのも花月の楽しさかなと思います。
花月では歩くことがたくさんあるので、畳での足の運び方もよく学べるかなと思います。
ちなみに、花月にも、炭のお点前がついたもの、貴人清次(きにんきよつぐ)がついたもの、お花を入れるもの、お香をきいたりとたくさんの種類がありますよ。
茶道って、じっとして静かなイメージがあるかと思いますが、花月みたいな楽しいお点前もありますよ。
ではでは、また!
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