こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
今日は、普段お稽古が終わった時の釜のおしまいの仕事を紹介します。
まずは、水屋に釜を置けるように木の釜敷を用意しておきます。
釜の蓋をぴちっと閉めて、水屋のかんで釜を持ち上げて、水屋まで運び、釜敷の上に置きます。
釜の中に入っているお湯を柄杓で汲みながら、茶巾たらいの中に捨てます。
中のお湯が少なくなれば、今度はまたかんをつけて、手を逆さにして持ち、釜をひっくり返して、茶巾たらいに全部開けてしまいます。
そして、空になった釜をそのままひっくり返したまま、置いて、釜のお尻に茶巾たらいの中の熱いお湯をかけます。
そして、釜底束子(かまぞこたわし)と呼ばれるブラシがあるのですが、それで、釜のお尻をののじを描くようにくるくる円をかきます。
そして、タオルなどでぽんぽんとたたいて拭きます。
次に、釜を上に向けて置き、また熱いお湯をかけて、タオルでぽんぽんと拭きます。
最後に、中もタオルでぽんぽん叩いて拭きます。とても熱いので、気をつけてください。
なぜ、ぽんぽん叩いて拭くかというと、錆止めの為に漆が塗ってあり、擦って拭くとそれが取れるおそれがあるからです。
ですので、釜を拭くときは、ぽんぽん叩き拭きです。
そうしたら、後は、風通しの良いところで、置いておきます。
くれぐれも、五徳の上などで乾かさないように。まだ五徳は熱いので、釜を乾かすには温度が高すぎなのです。
私は板の釜敷の上に置いて、しばらく乾かし、五徳が冷めたら、五徳の上にうつします。
普段のお手入れはこんな感じです。
昔、よくお稽古で最後になると、先生が重い釜を持つのが段々と大変になって、よくお手伝いしてました。
今から考えると、高校生の私に色んなことを自然と教えて下さっていたなぁと思います。
釜なんて、普通の生活では滅多に使わないですが、鉄瓶や鉄製のものはもしかして触れる機会はあるかもしれません。
その時に、釜と同じではないけれど、少しこのような知識があれば、役に立つかもしれません。
茶道自体は実生活とかけ離れたものに感じるかもしれないですが、実はものすごく生活の中に溶け込めるものだと思っています。
これもそのうちの一つかな。
ではでは、また!
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