こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
今日は前に買った炉用の釜を初めて出しました。
明日は炉開きの予定なので、そのままでは使えないので、先に使えるようにしておきます。
その前に釜についての説明を。
釜は、鉄で出来ているので、表面は年月を追って、酸化します。
その変化は面白い持ち味を釜に与えますが、使い方やお手入れによって左右されます。
気をつけないといけないこと
- 水道水の塩素は釜を痛めるので、塩素を取り除いた水を使うこと。井戸水もOK。
- 素手で触らないこと!釜の表面は手の脂から錆びるので、外側を直接手で触らないこと!
- 釜に脂気がついたときは、熱湯でよく洗い、その部分を温湿布、または乾いた布でかるく拭き取る。
- 極寒時に、冷水を釜に入れて、急激に強火にかけないこと。底が切れる恐れがある。
- 冬季はぬるま湯を先に入れてから火にかけた方が無難。でも、熱湯はダメ。
- 釜で湯をわかすには、炭や電熱、遠赤外線のように釜の温度がゆっくり上昇する熱源がよい。急激な温度変化はサビの原因になります。
- 釜の蓋は、絶対にひっくり返さないこと!つまみが歪みます。
注意点はこんな感じです。やりがちなのが、釜を素手で触ることと蓋を裏返すことです。
特に蓋を裏返すのは、本当に生徒さんがよくしてしまうのを目にするので、その都度注意です。
これは気をつけましょう。
そして、今回は新しい釜を初めて使うときの準備方法です。
新しい釜には色つけや錆止めに漆が塗ってあるのですが、その漆の匂いを和らげるために、最初に水を釜の7分目ほど入れて、火にかけて、湯気が出てきたら重曹を風炉釜なら大さじ2杯、炉釜なら大さじ3杯入れます。
すぐに透明になりますので、ふきこぼれないよう2、3分沸騰させた後、お湯を捨てて、新しいお水でよくすすぎます。
この時点で匂いが気にならなければ、湯を沸かして、そのまま飲めます。
もし、まだ匂いが気になるなら、あと1、2回水を取り替えて、沸かして捨てます。
今日はこれをやってみました。
炉釜はやっぱりお湯もたくさん入るし、沸くのにも時間がかかりました。
そして、重い…。
でも、しっかり匂いも気にならなくなり、準備万端!明日の炉開きが楽しみです。
これから、長くずーっと、宜しくお願いしますと気持ちを込めて、お手入れしました。
ではでは、また!
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