京都国立博物館に行ってきました

日記

こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。

昨日は、京都国立博物館の茶の湯の展示を見に行ってきました。

京都国立博物館

10月8日から12月4日までの期間開催されております。

何度も広告など目にしていたので、知ってはいたのですが、まぁ、まだ期間があるしと思っていたので、期間中に行ければ良いなと思っていました。

しかし、前期、後期と分かれていることをついこの間社中さんから聞いて、急いで見に行った次第です。

なぜなら、前期だけのものの中に、国宝の曜変天目(龍光院のもの)が含まれており、その他にも私はまだ一度も見たことがなかったので、この機会に見ておきたいなと思い、行ってきました。

ちなみに、車で行きましたので、駐車場は博物館の駐車場に停めて、こちらは平日ですと、最大800円で停められます。

この日の一番のお目当てはその曜変天目茶碗です。

で、率直な感想は、曜変天目以外にもものすごい見応え!

9時半に博物館に着いて、見始めたのですが、気がついたら、12時半で、それからは気持ち急ぎ足で見て、見終わったのが1時過ぎでした。

次の用事がなかったら、ゆっくり見て、4時間はかかっていたかなと思うような見応えのある内容と量でした。

この日の中で一番印象に残ったのは、国宝の玳玻(たいひ)天目茶碗です。玳玻盞(たいひさん)とも呼ばれるお茶碗です。曜変天目じゃないのかと突っ込まれそうですね。すみません。

今まで、玳玻天目茶碗って、天目茶碗の中でも、色目も地味な感じで、他の天目茶碗に比べて、名前からしてよくわからないし、曜変天目や油滴天目の方がきれいよなぁと思っていたのです。

が、初めて、この国宝の玳玻天目を見て、印象ががらりと変わりました。

まず、少し、玳玻天目の説明をしたいと思います。

玳玻天目の玳の字は、玳瑁(たいまい)という海亀の名前の玳(たい)からきています。

玳瑁釉(たいまいゆう)という釉薬で作られていて、黒色の釉薬と乳白色の釉薬をふりわけて焼くことにより、玳瑁の甲羅、つまり鼈甲(べっこう)のような模様を出すようにして作られるので、玳玻天目と呼ばれます。

それを知った上で、国宝の玳玻天目を見たら、その模様の見事なこと。

ほんとうに、細やかな模様が浮かび上がって、これが作られた模様と思えず、まずはそこに見入ってしまいます。

で、見ていると、口のほうにはぐるりとほんのかすかに青みが含まれる色の変化があり、その色にも魅了され、気が付いたら、引き込まれていました。

本物のすごさってこういうことかと妙に納得できるお茶碗でした。

以前、曜変天目を見に行った時は、アトラクションのように、かなりの列を並び、順番待ちをして、見るときはケースの周りをぐるりと一周したら、もう帰らないといけないような状態でしたので、こんなにゆっくりと国宝のお茶碗が見られるというのも魅力的でした。

平日だったからというのもあるかもしれませんが。

その他にも、印象に残ったものはたくさんありますので、また紹介と感想を書いていこうかと思います。

ではでは、また。

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