上賀茂神社のお献茶式へ

日記

一日一服はお茶を飲みたい松下です。

新緑が爽やかな季節ですね。本日は上賀茂神社のお献茶式へ行ってきました。

まさに五月晴れで、気持ちの良いお天気の中行くことができました。

参道には神馬さんがいましたよ。

今日は普通の平日だからいないだろうなぁと思っていたので嬉しかったです。19歳ですって。

お馬さんは優しい目をしてて大好きです。

家族を送り出した後、すぐに家を出るも、お献茶式の受付には間に合わず、坐忘斎お家元のお点前を拝見したかったけれど、諦めて、お席の方へ。

けれど、待合で社中仲間と出会って、一緒にお席に入ることができて、良いタイミングでした。

本席のお茶杓が、淡々斎の御名で「颯々」だったので、先月、御香宮でのお献茶の際の本席では、坐忘斎お家元がつけられた「颯々」という名のお茶杓だったなぁと思い出し、見比べてみたかったのですが、

お席のあと、まず床間の拝見をしてから、お棗、お茶杓、お茶碗を楽しみに見に行ったら、もう、引いてあって、見る順番間違えたな…と。

床間のものは下がることはないけど、お道具は下げられますものね。

うーん残念。

しかも、お仲間から、お棗とても綺麗やったよとか聞いちゃうし。

あー、残念。

でも、紅空木、初めて見られてよかったです。

竹らん、やまぼうし、紅空木が入ってました。

そうそう、四客さんに馬上杯が持ってこられていて、自分じゃなくてよかった。こかしそうで怖い。

私は末の方だったので、鶴の絵が描かれた数茶碗でした。可愛かった。

本席を出たら、そのまま副席へ。

この流れ、楽でよかったです。

いつも、本席先に行って、終わったらまた副席の受付行くか、もしくは先に点心もらっちゃうかとか、色々タイミングを考えちゃうので。

副席の立礼では、末客で、お点前がよく見えました。

いつも、柄杓を左で取るのか、右で取るのかとなりますが、今日は左でしたね。

こちらのお花は会記に縞葦と鉄線と書いてあったので、つい紫の鉄線を、イメージしてしまってたのですが、白い鉄線で、また想像してたよりとても可愛らしい備前の花入に入っていました。

そして、葵祭の時期に相応しいお道具組で楽しかったです。

車軸のお釜の蓋のつまみが南鐐で珍しかった。

末客だったので、少し期待してしまいましたが、お茶碗は阿山さんの数茶碗、可愛らしいお茶碗でした。期待はしてはいけないですね。自分の悪いところが出てしまいました。

副席の主茶碗が、淡々斎ご自身で作られた赤楽で、ついつい見入ってしまいました。あんな上手に作れるもんなんやなぁ。字も書けるし、絵も描けるし、陶芸も。もちろんお点前もたぶん綺麗で(淡々斎のお点前は見たことがないので)。お家元って、何でもできないとあかんねんやろなぁと。すごいです。カラオケとか行ったりしはるんかな…。ないか。

そうそう、お菓子もどちらも美味しかったです。鶴屋吉信さんの藤と、千本玉壽軒さんの若楓。

とくに若楓の薯蕷の皮の色が爽やかな翠色で、ふわっもちっとした生地でとてもよかったです。

そして、拝服もいただき、お点心も。

つい、今日のお点心が三友居さんのとわかった時はやったーって言っちゃいました。

だってすごく美味しくて好きなんですもの。

お茶会でしか食べれないし、ほんと嬉しい。

お席三席、お点心とフルコースで楽しみ、お献茶は見れなかったけれど、満足して帰途に着きました。

そして、ここまできたのだからと、帰りに御倉屋さんへ寄って、夕ばえをゲット。

本当にこれ好き。

一度は絶対に食べて欲しいと思います。是非に。

ふわっほろっ、しゅっです。

ここのご主人と私の祖父が釣り友達で、毎年大晦日に、御倉屋さんのおまんが届くので、私が子供の時は、どれ食べようかなぁって選んで、食べて、選んで、食べてとしていた幸せな記憶がありますが、

その時は高級なお菓子とは知らず、ぱくぱく食べて、今から考えると贅沢なことしてました。

私はここのあんこの味が、懐かしさゆえになのかわかりませんが、とても好きで、食べた時に一瞬で私の場合はおじいちゃんの家が頭の中で甦ります。

これってすごいことやなぁといつも思います。

まず、よくあるあんこの味とは違うけれど美味しい味ってこと。何かが違うけどわからない。

そして

ずーっとその同じあんこの味とクオリティを保っているってこと。

当たり前のことかもしれないけど、それを日々、長年、代替わりしても続けることができるということは、とてもすごいことやと思います。

まぁ、そんな思い出なくても、みなさんも必ず美味しいはずなので、近くまで行ったら、ほんと、買って欲しい一品です。

上賀茂神社の献茶式の話が、最後、御倉屋さんの紹介みたいな話になりましたが、お茶会と久々の京都北区を楽しめた良い日でした。

いつかまた坐忘斎お家元のお献茶式見れますように。

みなさんもお茶会楽しんでくださいね。

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