こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
今日はお茶席へ入ったら…です。
待合(まちあい)で、自分の番号の席札が呼ばれたら、扇子、帛紗ばさみ(懐紙と菓子切りが入っていたらOK)を持って、お茶席へ入ります。
ここで注意です。
はっきり言って、お茶席へ入る時が一番大変です。
なぜなら、お茶席への席入りは席取り合戦と呼んでもいい状態です。
でも、一応、ちゃんとしたお茶席の入り方も説明しますね。
本来は
- 礼をして入る
- 床の間の前まで行って拝見する
- 次に釜を拝見して、お棚や水指(お点前さんが使うお道具)を拝見する。
- 空いているところに座る(大体自分の前に拝見をしていた人の隣)
- 座ったら、自分の後ろに扇子を置き、帛紗ばさみは自分の左側に置く。
こんな感じです。
具体的に説明しますね。
まず、礼をするというのは、お茶席に入る時にまずは座って、お扇子を自分の前に置き、手をついて軽く礼をして、中を伺います。床の間はどこかなぁ、お点前するところ、お客さんが座るところ、人はどのくらい入ってはるか…そんなところも考えながら、でも、お席に入らせて頂きますということで礼をします。
そのあと、立って、部屋に入り、まずは床の間まで進みます。ちなみに、畳の歩き方もあります。色々ルールはありますが、畳のヘリ(紺や緑の線)は絶対踏まないということだけ今は覚えておきましょう!
床の間まで行ったら、座って、またお扇子を自分の前に置いて、手をついて、床の間の拝見をします。
お軸、お花、お香合(お香が入っている入れ物)がかざってあるので、それらを見て、今日のお茶会の風情を感じます。
床の間を拝見したら、次は、お釜のところまで行って、お釜の正面を向いて、座り、またお扇子を自分の前に置き、手をついて、お釜を拝見します。
お釜の拝見が終われば、水指の方を向き、また扇子を置いて、手をついて、お道具を拝見します。
そこまでしたら、やっと、自分の席へ行き、座ります。本来は部屋に入った人の順番に拝見し、席についていくので、自分の前の人の後をついて行って、その人の左隣に座るということになります。
これが本来の流れです。
ただ!!先程、私、言いました。席取り合戦だと。
なぜなら、みんな、お正客さんにはあまりなりたくないから、お正客さんの席を開けて、座るからです。
ちなみに、お正客(おしょうきゃく)さんとは、簡単に言えば、その席のお客さんの中で一番えらい人です。えらいというか、その席のお客さんの代表みたいな感じです。なので、みんなにかわって、お正客さんは、色々としないといけないことがあるのです。後見さんとの挨拶、お席をご一緒してるお客さんへの気遣い、適切なタイミングでの問答や声かけ。
正直、私は誰がお正客さんになってもいいと思っています。だって、席中ではみんな平等って言いますから。
でもでも、やはり、自分より先輩の方々を差し置いて、お正客に座ることは私はできません。また、勉強不足が悪いのですが、うまく挨拶やお話ができる自信もありません。
で、私の話ですが、若い頃初めて一人でお茶会に行った時、律儀にというか、先生に教えられた通り色々拝見して、席に座ろうと思ったら、私の後から入った人達は拝見もせずにすぐにちょうど真ん中くらいの席に座り、私が座るところがお正客さんのところしか空いてないということがありました。
「若いからお勉強なさい。」とか、「大丈夫大丈夫。」とか言われて、無理矢理お正客さんにされそうになり、私が困っていると、誰かが、「〇〇先生、お正客お願いします。先生が座らないと始まりませんよ。」みたいな助け舟を出してくれて、結局、その先生が座って下さって、お正客にならずに済んだということがありました。
あの時の席が決まるまでのなんとも言えない気持ち。
正直苦手です。
で、たぶん、皆さんそうなんだろうと思うのです。だから、席に入ったら、お正客さん付近は開けて、急いで真ん中辺りから下座の間に座る。
その席取り合戦状態なのです。
なので、本来の席の入り方を書きましたが、正直、お茶席に入って、座ってる人がいたら、その人の左隣に座ると安心です。
自分の右が上座、左が下座になるので、すでに座っている人の左隣に座れば、お正客さんになることはまずないです。(一番上座の席がお正客さんで、お正客さんの席にはここがお正客さんの席ですよと知らせる煙草盆が置いてあります。)
そのうち、席中には一人か二人はお茶の先生がおられたり、お茶席によく通う有名な人がいたりして、どこからかお声がかかり、お正客が決まりますので、そうなるとお茶席スタートです。
スタートまで長いですね。書くと長いですけど、案内されて、みんな座るまで一瞬です(笑)
今日はとりあえずここまでで。
お茶席に入ったら、とりあえず座ってる人の左隣に座る
あくまでも恥ずかしがり屋さんや初心者さん向けの話です。
別にお正客でも構わないと思う方は是非すんなり座ってあげてくださいね。
続きはまた今度に。
ではでは、また!
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