こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
今日は、お茶席に入って座ってからのお話です。
そもそもですが、お茶席は、床の間のお軸やお花などを楽しみ、お道具を見て楽しみ、お点前を見て楽しみ、お菓子を食べて、お茶を飲んで楽しみ、その日その場、その場所にいる人との時間を楽しむものだと思っています。
敷居が高く感じるかもしれませんが、単純にそれらを楽しめばいいと思います。
そして、みんなが楽しめるために、色々な決まりがあるのではと思うのです。
なので、作法がわからなくても、その場を乱すようなことさえしなければ、全然大丈夫だということです。
一番大事なことはそのような心持ちだと思います。
それを踏まえて、お茶会での流れを説明したいと思います。
では
お茶席に入り、自分の席が決まり、座ったら、まずはお扇子を自分の後ろに置きます。ちなみにお扇子の向きも決まっています。お正客さんは持ち手が右。それ以外のお客さんは持ち手を左に向けて置きます。
置かれたお扇子は、その置いた場所が自分の場所ですよと示しています。
そして、帛紗ばさみを自分の左側に置きます。
全員が着席したら、大体、お正客さんが、他のお客さんに「今日はお正客を務めさせて頂きます。どうぞ宜しくお願いします。」的な挨拶をされるので、挨拶の時は後ろに置いたお扇子を自分の前に置いて、手をついて礼をします。
しばらくすると、お菓子が運ばれてきます。
一つの菓子鉢には主菓子が3個、5個、7個くらい入っていまして、それぞれ、その個数と人数を合わせて、菓子鉢を置いてくれはります。
例えば、最初の菓子鉢に3個入っていたら、二つ目の菓子鉢はお正客さんから数えて、四人目の前に置かれます。二つ目の菓子鉢に5個お菓子が入っていたら、三つ目の菓子鉢はお正客さんから数えて、九人目の前に置かれる。という感じです。
運ぶ側からすると、お菓子の数と座ってる人の数を瞬時に数えて、ぴったりになるように置くのが意外と難しいです。まぁ、それは置いときましょう。
で、お菓子が運ばれても、まだ食べません。しかるべきタイミングで取りますので、それまで待ちましょう。
全員分お菓子が運ばれましたら、一度襖が閉まり、お客さんだけの空間になります。
そうしたら、やっと、お点前さん(お点前をする人」が入ってきます。
この時に、お点前さんが入り口で手をついて礼をされるので、全員で同じように礼をします。これを総礼といいます。
この総礼の時はお扇子はいりません。
総礼をしたら、お点前さんが入られて、お点前が始まります。
そうしたら、お点前を拝見して楽しみましょう。そうしていると、丁度、柄杓(ひしゃく)を蓋置(ふたおき)に置いたタイミング辺りで、後見さんが入って来はります。
後見さんが入られたら、まずは後見さんとお正客さんとで挨拶が始まります。その挨拶が終われば、他のお客さんにも後見さんが一言挨拶をしてくれるので、その時にお扇子を自分の前に置いて、礼をします。
そのタイミングが急に来るので、私は自分の後ろに置いてあるお扇子を右手に持ってることが多いです。
いつも、こちらに礼をされる時に、扇子扇子って焦って後ろに置いてあるのを取って、あー、礼終わっちゃった…みたいなことがよくあったのです…。
その礼が終われば、しばらくお扇子の出番はないので、自分の後ろに置きましょう。
その間もお点前はどんどん進みますが、お正客さんが今日のしつらえについて後見さんに聞かれたりしてるのをほうほうと聞きながら、お点前見ながら、楽しみます。
そうしていると、後見さんが、「少し早い※ですけど、どうぞお菓子を」的なことを言ってくれますので、そのタイミングでお菓子を頂くことができます。
※ 本来はお茶杓(おちゃしゃく)を手に取った時点でお点前さんが「どうぞ、お菓子を。」と言われるので、それが本来のお菓子を取るタイミングです。
では、次回はお菓子の取り方を説明したいと思います。
ではでは、また!
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