棗(なつめ)の清め方

日記

こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。

十二月だというのに、暖かい日が続いていますね。

今日は、割稽古のうちの一つ、お棗(なつめ)の清め方について詳しく説明したいと思います。

私が初めてお棗を清める時に習った言葉で覚えているのは、(草にさばいた)帛紗を二つに折って、まずは、お棗の上をひらがなの「こ」を描くように拭いて、次に帛紗を広げて、向こう、手前と拭いて、横にすっと拭くのよと教えて頂きました。

ほんと、簡単に言うとその通りです。

でも、そこをもう少し一つずつゆっくり、詳しく見ていきたいと思います。

まずは、帛紗を草にさばいた後、その帛紗をさばいて右手に持たせて、また半分に折る時ですが、左手で折る時に気をつけたいことが二つ。

まずは、左手の指を揃えること(よく親指がパカんと開いていることがあります)

次に、その左手を下に押すようにして、二つに折るということです。

そして、二つに折った帛紗を右手に持たせて、左手でお棗を取ります。

この時に、お棗は横から持ちましょう。

そうして、自分の膝上まで持ってきたら、まずは、お棗の甲を向こう、手前と「こ」の字を描くように拭きます。

そして、お棗の上に帛紗を横に置いて、二つ折にした分を広げます。

次は、右手の指を揃えて(この時も親指だけ離れてることがあります)向こうにつきます。

で、ここで、少し帛紗を戻してすぐ右にすっと拭いて終わる方が多いのですが、上、下、横ではありません。

どちらかと言うと、向こうについたら、右肘を張ると、自然と右手首が右に行き、手は少し斜め左に動きます、その動きに合わせるようにお棗の甲の左半分あたりを通り

自然と右手親指を広げながら、お棗がもう一つ右側に並んでいて、それを拭くような気持ちで、拭きます。

つまり、お棗の甲を拭いたらすぐに終わるのではなく、少し余韻を持たせるということです。

そして、自然と帛紗を握り込み、お棗から抜いたあと、帛紗を持った右手は右膝上に置き、お棗を左手で戻します。

細かく見ると気をつけることが結構あります。

まとめると、

指を必ず揃えること

帛紗を二つにおるとき、左手は下に押すようにすること

お棗の甲を向こうに着いた後、右肘を張って、お棗の甲を左から右へ拭くこと

お棗は二つ並んでいるように意識すること

大体こんな感じです。

この四つを意識するともっと綺麗な動作になると思いますので、またお稽古の時に意識してみてくださいね。

ではでは、また!

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