こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
六月も半ばが過ぎ、今年も半年が過ぎました。
年々、時間が経つのが早く感じられる気がするのは気のせいでしょうか。
このままだと、あっという間に夏が過ぎ、秋、冬と足早に去って行きそうな気配がします。
そんな中でも大事に毎日を過ごせたら思うこの頃です。
久しぶりなので、前置きが長くなりました。
今日は荘(かざり)もののお話です。
お茶のお点前には、たくさんの種類があります。
一番初めの入門小習いのお免状を持っていたらできるお点前の中に、かざりものがあります。
茶入かざり、茶杓かざり、お茶碗かざり、茶筅かざりの4種類です。
どれもお濃茶のお点前で、茶筅飾りのみお薄のお点前でもできることができます。
特徴としては、お点前の名前についているものが、大事だったり、特別なものの時にするお点前です。
お茶入れかざりなら、お茶入れが大事。
お茶杓かざりなら、お茶杓が大事。
お茶碗かざりなら、お茶碗が大事。
お茶筅かざりだけは、お茶筅ではなく、水指が大事。
こんな感じです。
どれも、仕込みは、巾皿(きんざら)を使います。
巾皿は、小さな小皿です。ほぼ真っ直ぐなものもあれば、少し窪んでいるものもあります。
巾皿に、お茶巾、お茶筅、お茶杓を仕込みます。
お茶碗には、袋に入ったお茶入れを仕込みます。
水指は、蓋の上に茶巾を置くので、塗り蓋が好ましいです。
お点前の内容としては、ほとんど同じですが、それぞれ大事なものの扱いが違います。
お茶入かざりの場合は、お茶入れを置くところに古帛紗を敷きます。
お茶杓かざりの場合は、拝見の時に、古帛紗を敷いてお茶杓を出します。
お茶碗かざりの場合は、お茶を点てて出す時に、古帛紗を敷いて出します。
茶筅かざりの時は、古帛紗は使いません。
それぞれに大事にするお道具があり、そのお道具によって、少しずつお点前が変わります。
ですので、お客さんはお点前中に何かざりかな?と思いながら見て、お茶入れが大事なんだなとわかれば
拝見の時に、「お茶入には、何か御由緒がありましたら…」と問答をします。
ですので、亭主は、「お茶入れは…」とどのようなものなのかの説明をします。
普段、あまりしないお点前ですが(私だけでしょうか)
たまに、思い出したら練習するのも楽しいかもしれません。
もちろん、特別に思うお道具があれば、お客さんを呼んで、それでお点前するのも素敵ですよね。
ではでは、また!
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