洗い茶巾

日記

こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。

ここ最近は梅雨のような雨の日が多かったですが、来週からは晴れの日が続くようで、夏本番がやってきそうです。

そんな夏にぴったりのお点前が「洗い茶巾」です。

他にも、葉蓋、名水点て、平水指や平茶碗でのお点前など色々ありますが、今日は洗い茶巾についてお話しようと思います。

洗い茶巾とは、その名の通り、お点前の中で茶巾を洗うような形になります。

まずは仕込み方です。

平茶碗に7〜8分目まで水を入れて、そこに、茶巾を半分に畳んだ状態でお茶碗に入れます。

その時の注意点としては、お茶巾の先をたくさん出してしまうと、お茶碗の外に水が垂れてしまうので、お茶碗に沿うように入れ、手がかりだけ残して出します。

そこに、いつものように、お茶筅とお茶杓を仕込みます。

棚の前に置き合わせたところ

その他の仕込みはいつもと同じです。

では次に、お点前の注意点をあげます。

まずは、水が入った状態のお茶碗は常に両手扱いということです。

ですので、お茶碗のお水を捨てるまでは、必ず両手で持ち、お水を捨ててからは、いつも通りの扱いになります。

次に、お運びの時です。

棚があれば、棗は飾ってありますが、もし、棚がない場合は、お茶碗を両手で持たないといけないので、お茶碗だけで運びます。

その後、右掌の上に棗を乗せて、左手に建水を持たせて運びます。

そこがいつもと違う運び方になります。

あとは、細かいことですが

お茶巾を取る時に、水を滴らせること。

お茶巾を取り出す時

また、お茶碗のお水を捨てる時に、建水の上までは両手で持っていき、捨てる時は左手だけか、少し右手を添えて、少し高めにしながらお水を捨てて、お水の音をさせること。

この、お水の滴りや音がこのお点前のご馳走だと思ってするのが大事かなと思います。

あとは、お茶筅をお茶碗から取り出す時もしっかり下に向けて、少し水を切るようにしてください。

お茶筅の先から少し水を切るように

そして、お茶巾ですが、まずはお茶碗の上で仮絞りをして、そのあと、建水のところで本搾りをしましょう。

このお点前では、お茶巾をお点前中に畳むので、普段から水屋でも綺麗にしっかり畳むように意識して、お茶巾の仕上がりだけでなく、その手の動きの美しさも考えてすることが大事かなと思います。

お稽古の度に水屋でお茶巾を畳みますが、毎回、適当に畳むのか、それとも、畳みかたや仕上がりに意識して畳むのかで、それを数十回、数百回積み重ねた時に必ず違いが出てくるはずです。

個人的には美味しくお茶が飲めたらそれでいいのですが

同じするなら、美しい方がいいなと思うのです。

同じお茶でも、一つずつ積み上げられた空間やお点前の中で頂くのと、ただ点てたものを頂くのでは、やはり違うのではないかと思うのです。

同じかもしれませんが。

話はそれましたが、普段から茶巾を畳むのをしっかりしていないと、洗い茶巾の時に、ちゃんとできないから、普段からきちんとしましょうということです。

お水を捨ててからは、普段のお点前と同じ流れになります。

このお点前のお稽古をすると、もう夏やなぁと思うそんなお点前です。

ではでは、また!!

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