一日一服はお茶を飲みたい松下です。
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
新年最初の節句、人日の節句も終わり、本日は初釜に行って参りました。
初釜といえば、大福茶をいただいた後、濃茶席、薄茶席、お食事というのが一般的ですが
私の先生の今年の初釜では、コロナ禍ということもあり、社中を半分に分けて、午前と午後の部、そして、真ん中にお料理屋さんでみんなでお食事をするというスタイルで行われました。
そして、私は午前の部だったのですが、午前は7人で、花月の一種である員茶(かずちゃ)をしました。
今日はその員茶のお話を簡単にしようと思います。
員茶では、まず最初に折末で、雪、月、花の役と、あとは数字順に席入りの順番を決めます。
雪は目付け役。月は札もと。花は亭主です。
そして、一の方から順番に入り、亭主は、たばこ盆、お菓子器、大折末を一の方に持っていきます。
そして、お茶碗を運び、置き合わせて、建水をいつものところにおき、札元の横に座ります。
雪、月、花は3人で1畳の畳に座ります。
まずは大折末から、客と書いてある札を右から順番に一の方から取っていきます。
ちなみに、大折末の中には、一と書かれた札7枚と客と書かれた札の7枚が上下に横一列に並んで入っています。
で、一の方から花さんまで全員札を取り、花さんが大折末を置いたと同時に自分の札の裏の絵が何の絵か確認し、覚えて、また客と書かれた方を上にして、自分の前におきます。
この時、札は畳二つ目に置きます。
そして、次に、札本が大折末の中の札を回して、その中から一つ取り出し、裏の絵の名前を言います。
松の絵なら、「松」と言います。
そうしたら、松の絵の方が、「松」といい、初花になり、お点前をしにいきます。
そして、お湯を捨てて、お茶巾を取った頃に、また札元が、大折末から、一つ札をとり、裏の絵を言います。
例えば、桜だったら、「桜」と言い、桜の札の方が「桜」と言います。
そうしたら、お菓子器を桜の方まで回し、桜の方はお菓子を食べ、出たお抹茶を取りに行き、お抹茶を頂きます。
その間にお点前をしていた花さんは、自分の席に戻ります。
飲まれた方は、お茶碗を持ちながら、片手で手をつき、「桜の札、およけを」と言います。
そうしたら、札本は、先ほど取った桜の札を自分の右側、畳一目目に置きます。
お茶を飲んだ方は、自分の札を下座に避けて、お茶碗を返しに行き、その足で、お点前をしにいきます。
で、またお茶巾を取る頃に、札本が札を取り、次の方を決め、札がなくなるまでやり、最後に当たった方が終い花となります。
ちなみに、およけと言われて、置いて行く札は一目ずつずらして置いていきます。
また札本が当たった時には、札本の代わりを目つけ役がすることになります。
このような感じで、普通の花月と違い、必ず全員当たるので、嬉しい感じです。
最初と最後は亭主がたくさん動かないといけないですが、途中は、札元が忙しくなる感じですね。
何ぶん、人数が多いので、一同にお席に入って、お濃茶を頂くのもいいですが、全員がお点前もできて、意外とささっと進む花月でよかったなと思いました。
7人は集まらないとできないので、それも初釜ならではでしょうか。
今年は初めての員茶から始まったお稽古、また日々、頑張りたいと思います。
まだ、あと2回初釜がありますので、そちらは準備して楽しみたいです。
ではでは、また!
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