こんにちは。一日一服はお茶を飲みたい松下です。
茶道のお稽古をしていると、次はどんなお点前があるんだろう。
あの方がしてる帛紗の捌き方は全然違うけど、やってみたいなぁ。
あのお茶入れすごく面白い形、触ってみたいなぁ。
などと、
どんどん先のお点前のお稽古がしたくて、新しいことを習うのがとても楽しい記憶があります。
でも、最近は基本中の基本、割り稽古をとことんしっかりとするのがとても楽しいです。
楽しいというのは少し違うかもしれません。
しかし、たくさんお点前をしていると、だんだんと自分の癖が出てきてしまうことがあります。
ほんの小さな動きですが、自分ではなかなか気づけないので、そこを修正するのが難しいものです。
今日は改めて、割り稽古でするお稽古を振り返りたいと思います。
割り稽古とは、お点前に必要な動作を一つずつ練習するお稽古です。
帛紗のさばき方、茶筅通し、棗の清め方、茶杓の清め方、柄杓の扱い方、茶巾のたたみかた、お茶碗の拭き方などです。
今回はその中のお茶杓の清め方を復習したいと思います。
というのも、私が初めてお茶杓を清めるとき、
先生には、帛紗をさばいて、帛紗の上にお茶杓を乗せて、帛紗で、一回、2回、3回と拭くのよと教わりました。
しかし、後から、ちゃんとした清め方を教えてもらって、それを知ってからはとても大変でした。
ずっとやっていた動作を一度消して、新しい方法で同じことをすることは結構難しいものです。
では、お茶杓の清め方、復習します。
まずはお茶杓の部分の名称です。
まず、帛紗を草にさばきます。
さばいた帛紗を左手に乗せて、お茶碗の上に伏せてあるお茶杓を仰向けつつ帛紗の上に持ってきます。
帛紗の真ん中に、かい先を少し下げて茶杓を乗せます。
帛紗を二つ折りにして、親指を上、人差し指は下にして他の指は添えて、茶杓を軽く挟みます。
茶杓の上側と下側を手元からかい先まで清めます。
節の上は軽く拭き、かい先では少し力を入れて止めます。
茶杓は動かさずに帛紗を動かして清めます。
力を緩め、また茶杓の上側と下側を帛紗で挟んで、節まで戻ります。
節まできたら、帛紗の向きを変えて、茶杓の側面を清めながら、手元に戻ります。
これで1度目は終わり。
2度目は、茶杓の側面を清めます。
しかし、また、節を超えたあたりで帛紗を横にして、かい先までは上側下側を清めます。
また、かい先では少し力を入れて止めます。
そのまま帛紗を横にしたまま、少し力を緩めて手元まで戻ります。
これで2度目は終わり。
3度目は、最初と同じように、帛紗を横にしたまま、茶杓の上側と下側を清めます。
手元からかい先まですーっと清めます。
節のところは軽く越えましょう。
かい先まで清めたら、帛紗を少し緩めて、かい先から帛紗を向こうのほうへ抜きます。
帛紗を持った左手は軽く握り込んで左膝の上に置きます。
茶杓は棗の上に、かい先から下ろすように静かに置きます。
以上です。
まとめると、
1度目・・・行き→ずっと茶杓の上下
戻り→節までは上下、節から手元は側面
2度目・・・行き→節までは側面、節からかい先は上下
戻り→ずっと茶杓の上下
3度目・・・行き→ずっと茶杓の上下
こんな感じです。
ただ単に三度拭くのではなく、上下や側面など、拭く場所がその都度変わります。
また、お茶杓を持つ時は、親指と人差し指・中指で軽く持ち、他の指は揃えて丸く曲げると美しく持てます。
お稽古の時には、それも意識してやってみましょう。
お茶杓を清めるのも、きちんと美しくしようと思うと大変です。
でもまたそれが楽しさでもあります。
書いていたら、またお稽古がしたくなりました。
ではでは、また!
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